展覧会期:2018年1月5日[金]ー 1月11日[木]
開場時間:11:30-16:30|会期中無休|入場無料|関連イベント有
展覧会場:高松市中央卸売市場・加工水産物棟 三階|アクセス
会場住所:香川県高松市瀬戸内町30番75号

お問合せ先:高松市 文化芸術振興課
TEL:087-839-2636(平日 9:00-17:00)
E-mail:bunka@city.takamatsu.lg.jp

展覧会フライヤー [PDF, 292kb]




この度、香川県、高松市中央卸売市場・加工水産物棟三階 倉庫空間におきまして、水谷一 美術展『表現と光』を開催いたします。

本展覧会は、高松市の事業「高松アーティスト・イン・レジデンス2017」の招聘アーティスト、水谷一が2017年11月より高松で暮らしながら作り上げたイメージの海を概観するものです。




■高松アーティスト・イン・レジデンスとは、高松市内にある資源(空き家、廃校、商店街の空き店舗等)を活用し、アーティストが一定期間滞在しながら作品制作を行うことで、地域との協働を創出し、地域に賑わいをもたらすことを目的とする、2015年にスタートした高松市の事業です。






PR movie|楽曲:渡邊和三郎|映像:TRIVEZINE

■水谷一(みずたにはじめ・1976-)は、1990年代終わりから「描く」その方法に焦点を当て、「如何に描くか」、「如何に描く事で過不足ない個人の表現と言えるのか」と問い、モノクロのドローイング制作を中心に活動を続けているアーティストです。

■水谷は高速道路を思わせる鳥瞰的な風景画でいくつかの賞を授賞し、東京・京橋、INAXギャラリー2での『磁力の線画』展(2003年)を経た2004年、国際芸術センター青森の展覧会において、自然光により刻々と表情を変える展示室と等価な状態の物として作品『襞(ひだ)』を示しました。それ以降、国内外の様々な土地に赴き滞在制作を行いながら、表現と各地特有の状況や時間との関係について思考し、四国では2009年に徳島県神山町の神山AIR、2012年に香川県三豊市の粟島芸術家村AIRにて滞在制作・発表を行い、2013年には瀬戸内国際芸術祭(粟島)でも作品を展開しています。

■今回の展覧会では、四国では初となる「描画体(びょうがたい)」からなる作品シリーズが発表される予定です。画用木炭で描線が刻まれた起伏のある紙の造形(描画体)が特別な景色を演出します。





JR高松駅から西に約2キロ、さぬき浜街道沿いに位置する高松市中央卸売市場。その敷地内に、加工水産物棟はあります。本展会場はこの三階、かつて倉庫として活用されていた、幅15メートル、奥行き37.5メートルの空っぽの大空間です。

水谷は今回の滞在で、2016年より自身が制作して来た作品の一部をこの大空間に持ち込み、それを源泉として本展覧会前日までの期間、日々ここへ足を運び、描線の波を刻み増やし続けます。

高松滞在の二ヶ月間を経た2018年1月5日からの一週間にどうぞ、ご期待ください。


※会場は建物三階ですが、使用可能なエレベーターがございません。予めご了承下さいますよう、お願いいたします。




●JR高松駅から徒歩約25分
●JR昭和町駅(高徳線)から徒歩約10分
●JR高松駅から車で約5分(駐車場有り)
●JR高松駅からバス
1:「イオン高松線(下り)」乗車約7分「中央卸売市場前」下車、徒歩約3分
2:「まちなかループバス(西回り・のりば ①番)」乗車約5分「中央卸売市場前」下車、徒歩約3分
●ことでん 瓦町駅から
1:「イオン高松線(下り)」乗車約20分「中央卸売市場前」下車、徒歩約3分
2:「まちなかループバス」(東廻り・のりば 東口)乗車約34分「中央卸売市場前」下車、徒歩約3分

※「中央卸売市場前」のバス停から西側に見えるスーパーマーケット「マルヨシセンター」の、川を挟んでおおよそ向かい側(川の手前・東側)に会場があります。


※上記の時刻表と運賃表のリンク先は「ことでんグループ」のホームページ内のPDFページです。ダイヤ改正などの最新情報は「ことでんグループ(→ HP)」に直接、ご確認いただきますようお願いいたします。


※参考:高松市から観音寺市に至る「さぬき浜街道」の一部は「瀬戸大橋通り」とも呼ばれる

※リンク先の「施設配置図」内「加工水産物棟」が会場になります

※会場には駐車スペースがあり、お車での来場が可能ですが、駐車可能台数に限りがございます。満車の際にはどうかご了承下さい。




アーティストによるギャラリートーク
日時:会期中毎日・13:30より30分〜1時間程度
場所:展示会場(高松市中央卸売市場・加工水産物棟 三階)
◎作品を前にして、各日違う内容をお話しする予定です。

※以下の日程で、ギャラリートークにゲストを迎える事が決まりました(20171228更新)
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1月6日(土)牧野裕二氏(高松市美術館学芸員)
1月7日(日)橘美貴氏(高松市美術館学芸員)
1月8日(月・祝)福田千恵氏(高松市美術館学芸員)
1月9日(火)毛利直子氏(高松市美術館学芸員)
1月10日(水)橋本こずえ氏(兵庫県立美術館学芸員)
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※イベントに関して、最新情報がありましたら、適時この「関連イベント情報欄」に掲載いたします。


トークイベント 『これから美術と名指される(かも知れない)何か
−美術教育の現場における美術とアーティスト・イン・レジデンス−

※このイベントの会場は本展会場とは異なります。ご注意下さい。
日時:2018年1月6日(土)16:00-18:30(開場 15:30)|参加費無料
定員:150名(要予約)
会場:瓦町FLAG 8F IKODE瓦町 大会議室1(香川県高松市常磐町1丁目3-1)
出演:藏本秀彦(アーティスト、香川県立高松工芸高等学校美術科教諭)
        三村昌道(アーティスト、香川県立高松工芸高等学校美術科教諭)
        土屋貴哉(アーティスト、国立大学法人佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授)
        水谷一(高松アーティスト・イン・レジデンス2017 招聘アーティスト)

▶︎このトークイベントのご予約のお申込みは下記メールアドレスまで、件名を「トークイベント参加希望」とし、本文に「お名前」、「参加希望人数」をお書きの上、Eメールをお送りください。

トークイベント予約申込み先 tair2017hm@gmail.com
※定員になり次第、閉め切らせていただきます。何卒ご了承下さい。

トークイベント フライヤー [PDF, 266kb]


※イベントに関して、最新情報がありましたら、適時この「関連イベント情報欄」に掲載いたします。



参考
※以下の各写真は本展出品作ではありません。過去に実施された水谷作品です。


死角の眺望
2016年制作、素材:木炭・紙、展覧会:稲穂の実る音(長野県大町市、信濃大町AIR)Photo by H. Motoyama



作品『死角の眺望』の細部




雲もみな 波とぞ見ゆる 海人もがな いづれが海と 問ひて知るべく
2013年制作、素材:鉛筆・紙(272.0×550.0cm)、展覧会:瀬戸内国際芸術祭2013(香川県三豊市・粟島)
※作品タイトルは、紀貫之『土佐日記』からの引用



作品『雲もみな〜』の細部


事象(制作風景)
2009年制作、素材:鉛筆・紙(352.0×352.0cm)、場所:劇場 寄井座(神山AIR・徳島県神山町 )



Photo by Keizo Konishi